オザレポ
いつも応援ありがとうございます。
松本山雅FCの活動が5月6日までは在宅勤務や休業期間にあてられることになり、喫茶山雅も、HPで告知させて頂いた通り4月18日(土)~5月6日(水)まで一旦、店舗を休業させてもらうこととなりました。
喫茶山雅については、試合がこんなにも長い期間開催出来ないというこんな状況の中で、少しでも収益を上げられる場所という側面もありましたし、新型コロナウィルス感染症の影響で皆が疲弊しているこんな時にだからこそ何か役に立てることがあるのではないか。そして何よりも地域のコミュニティスペースを創出したいという想いをもって始めた事業だったので、松本山雅FCとサポーターの皆さんや地域を繋ぐ場として、声を大にして集客が出来ないということで悩みながらも何とか営業を続けられないかと様々な方向から検討を重ねてきました。
ただ、最終的にはご来店頂いた皆様、従業員の安全が第一であること、そして、緊急事態宣言下における感染拡大防止策として休業することが1日でも早い収束、そしてシーズン再開に繋がるという想いから今回の決断に至りました。
このような状況の中でも感染予防をして店舗を訪れてくれる方や、せめてグッズやテイクアウトだけでもと言ってご来店頂ける方など、ご来店いただいた皆さんからは本当に有難い言葉を沢山いただきました。
ネットやSNSによるコミュニケーションが隆盛の昨今ですが、こうして皆さんと直に触れ合える場所である喫茶山雅の存在意義を改めて感じる機会となりました。
今回は悩みながらの苦渋の決断となりましたが、再開後にはまた皆が笑顔で集まれるコミュニティスペースとして、スタッフ一同休業期間中にパワーアップして戻ってきたいと思いますので宜しくお願いします。
そして、個人的には今回の騒動の中で物事を決める時のプロセスというものを改めて見直すキッカケになっています。
何が一番大切なのか、今何をしなくてはならないのか。
人によって価値観が違うのでまずはそれを「共通理解」としてコミットメントする必要がありますね。
そして、検討の場に決断の為に必要なメンバーがいて、必要な情報が提供され、複数の選択肢が準備されていることと、各選択肢におけるメリット、デメリットをしっかりと検証し、リスクヘッジ、ひいてはリスクマネジメントを含めた十分な検討をすること。
文字にするとちょっと大げさですが、例えば今回の新型コロナウィルスの対応に関しても、もちろん松本山雅FCとしても内外の方を含めて様々なプロセスを踏んで検討を続けていますし、Jリーグにしても報道に出ている通り、本当に沢山の方との慎重な議論を重ねて意思決定を続けています。
規模は小さいですが今回の喫茶山雅を休業するにあたっても同様のプロセスを踏んで決断をさせてもらいました。
いつかは誰かが決定しなければならないことですが、きちんとこうしたプロセスを踏んで決定された結果に対しては真摯に受け止めなければならないですし、決まったことに対して実行できる準備を今はしっかりとすることが一番大切だと思っています。
ちなみにこれはサッカーの現場においても全く同様で、チームの活動が休業になった今も状況が変わる度にスタッフは頻繁にミーティングを重ねていますし、選手との対話や今やるべきこと、今出来ることをしっかりと検証して実行し続ける。こうした再開へのプロセスの積み重ねが後々の大きな結果を生み出すものと信じています。
今回はこのプロセスという部分について少し深堀りしてみましたが、今、『松本山雅FCプレミアム』では、松本山雅のプロセスを辿る【特別企画】ガンズ・ポートレイトを実施しているのをご存じでしょうか。
ここまで実体験として経験してきた自分にとって、どの試合がクラブの人間や応援してくれている皆さんにとって強烈なインパクトを残したゲームだったのか。正直、人によって違うだろうなと思っていたのですが、ここで紹介されている試合はまさに自分自身も強烈にインパクトに残っている試合ばかりで、ターニングポイントと呼ばれる試合はやはりある程度、皆の中にも共通認識としてあるものなのだなと改めて思いました。
例えば1つ前の記事は2008年の天皇杯で湘南ベルマーレに勝利した試合でしたが、最後にPKを蹴った瞬間のことを今でも鮮明に覚えていますし、最新の記事である2009年8月15日に行われた 全国社会人選手権北信越大会準決勝 AC長野パルセイロ戦は、最後に柿さんが点を入れた瞬間に皆で真っ先にサポーターの元へ走っていった時の心境を思い出して胸が熱くなったり、あそこで負けていたらどうなっていたのだろうと想像して胃が痛くなったり…。
今回はある程度過去の試合を振り返ってみていますが、今のこの瞬間もいずれは過去になるわけで、2020シーズンは新型コロナウィルスの影響で試合開催が遅れたけど、クラブにとってもあのシーズンのあの試合がターニングポイントになったね!なんて話を数年後にまた振り返って皆で語ったり出来ればいいなと思っていますし、そういったこともまたこれからの楽しみの1つにしていければいいですね。
これから先、まだまだ大変な状況は続くと思いますが、まずは各々が今できることを精一杯積み重ねていって、また皆で、笑顔でサンプロアルウィンに集える日を楽しみに頑張りましょう。
もちろん、再開した喫茶山雅でもお待ちしています。
ではまた。