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信州大学×松本山雅FC「ママサポ企画」“小児入院患者に付き添いをされる保護者の方々へのサポートプロジェクト”をスタートしました【報告】

信州大学医学部附属病院東7階病棟において、2021シーズンより信州大学様にご協力いただき実施しております「ママサポ企画」の一つとして、今回「小児入院患者に付き添いされる保護者の方々へのサポートプロジェクト」をスタートし、6月26日(水)に第一回目の活動を行いましたので、ご報告いたします。

信州大学医学部附属病院では、小児患者が入院治療を受ける際、未就学児においては常時保護者の付き添いが必要となります。
その保護者の食事は病院から提供することはできず、保護者それぞれで調達をしなければなりません。調達の選択肢は主に自宅からの差し入れか病院内のコンビニエンスストアで購入の二つとなります。
当院入院中の小児患者は松本地域だけではなく信州全域から来られること、また病院内のコンビニエンスストアで買う場合、病棟専属の保育士に子供を預けなくてはなりません。
常時5〜10人の小児患者付き添いの保護者に対して1人の保育士の配置であるため保育士が1人の子供を預かれる時間は限られてしまいます。

以前から信州大学と松本山雅FCは2020年に締結した包括的連携協定に基づき、「ママサポ企画」と称して、妊産婦がサッカー観戦できるようにする企画やメンタルヘルス不調を抱える妊産婦や父親母親の無料相談ブースの設置などを行なって参りました。

スタジアム内の活動だけでなく、地域にフィールドを広げ、子育て世代の皆さまのお力になれることがもっとできないかと考え、今回の課題に対しても2023年から議論・調整を続け、松本山雅FCの選手達に食事を提供する「喫茶山雅」が定期的に小児患者に付き添う保護者に対して弁当を届けるプロジェクトをスタートすることにいたしました。

弁当は松本山雅FCの選手達に提供する栄養面を考慮した食材を使用して作っております。
また弁当を届ける際は松本山雅FCの選手も同席し、保護者の皆さまのお話をお伺いしながら、写真撮影等行わせていただき、小児患者に付き添う保護者の皆さまを応援する仕組みとなっております。

6月26日(水)第一回目の活動として、松本山雅FCより浅川選手と馬渡選手が参加しました。

まず参加者の方々の食事についての現状をお話しいただき、満足な食事ができていない実情をお伺いしました。

その後、子どもたちの病気や容体、付き添う際の大変さなどを保護者の方々からお話しいただき、様々な境遇の方が小児病棟に入院されていることを知りました。

今回の企画をとても楽しみにしていた方や選手への質問を事前に考えてくれていた子どもたちも居て、和やかな雰囲気で座談会が行われました。

お弁当の中身については、喫茶山雅シェフから栄養についてはもちろんのこと季節を感じられる食材の採用や彩についてなど食の大切さを交えながら説明があり、シェフからのお話の後、選手より保護者の方々へお弁当をお渡しさせていただきました。

お弁当贈呈後に、子どもたちとの交流を行い、写真撮影やサイン、また松本山雅FCグッズをプレゼントし、楽しい時間を過ごしました。

病室から出ることのできない子どもたちの病室へ先生の許可を得て入室し、交流を行いました。

容体も良かったようで、選手との会話もとても弾んでいました。

また、この企画を心待ちにしていてくれたそうで、選手に会いたい思いが容体を良くしたと看護師もお話ししてくださり、今回の活動が様々な人に力を与えているように感じ、うれしく思いました。

小児患者との交流を終え、最後に小児病棟の皆さまへサイン入りのポスターをプレゼントさせていただきました。

今回この様な貴重な機会をご用意していただいた、信州大学医学部附属病院様、また参加してくれた小児患者・付き添いされている保護者のみなさまありがとうございました。

小児患者の皆さまの回復を心より願っています。

元気になった際には、スタジアムでお会いできることを楽しみにしています。

今後とも松本山雅FCの活動へのご協力を宜しくお願いいたします。