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【2013サポーターズミーティング】議事録

1月19日(土)Mウィング(中央公民館)にて、サポーターズミーティングを開催いたしました。

代表取締役社長 大月弘士より、2013シーズンの財政状況についてお話をさせていただき、ゼネラルマネージャー 加藤善之からは、チーム編成、ホームゲーム運営を中心にお話をさせて頂きました。

その後質疑応答のお時間を設けまして、サポーターの皆様からの質問に対し大月社長と加藤GMよりお答えさせていただきました。

以下、議事録にてサポーターズミーティング 質疑応答の模様をご確認ください。

○質問1
山雅の宝はサポーターであると考えておりますが、私の周囲の人々に山雅に興味はあるから、アルウィンに来てみないかと聞いてみたところ、「人数が多すぎて入りにくいのではないか」と言われ、実際にはまだまだいっぱい入れるのにもったいないなと感じています。また、シャトルバスの利用を呼び掛けていながらも、シャトルバスを降りてからゲートまで上り坂を延々と歩かなければならない。芝生駐車場に車を駐車できれば楽なのに。そういう部分が新しいサポーターの獲得の妨げになっているのではないか。
 また、アイシティなどオフィシャルショップに行っても目ぼしいグッズは軒並み売りきれていて、新規の人がほしがっているものがなかなか手に入らないのが現状としてある。
 いつでも気軽に来場できて、グッズもしっかり手に入るような体制を整えていかないとサポーターの獲得は難しいのではないか。ぜひ検討をしていただきたいと思います。

●回答(大月社長)
 貴重なご意見ありがとうございます。クラブとしてもいろいろなことを考えて経営をしていくわけですけれども、特に駐車場の問題について、また雨天の際の状況についてはクラブも頭を悩ませているところでございます。ただ、前に進むには改善していくしかないと考えています。駐車場に関してはいろいろな制約がある中で、多くの企業様の協力があって駐車場を確保したり、シャトルバスを運行したりしております。しかしながら、もっと自転車、徒歩、シャトルバスでの来場状況を改善しながら、アルウィンに来やすい環境を整えなければならないと考えております。
 時間はかかりますけれども、アルウィン周辺に駐車場を整備するためには、農業振興地域であることから、長野県や松本市の協力を得て整備を進めていきたいと考えております。
 昨年も周辺の自治体や協会の皆さんが「山雅に協力できないか」「アルウィン周辺の環境の整備はできないか」ということで、新潟へ視察に行ったということを聞いております。その中でも地方のスタジアムの周辺には民間の農地に駐車場を建設した例もあると聞いております。そういったことを研究しながら地元の皆さんも前向きに検討していっていただいているところでございます。農産物の直売所を併設しながら駐車場を作るなど農業を営んでいる方にも利益が出るような施策を提案したいと考えております。
 昨年も雨天時と晴天時で観客動員にかなりの違いが出ていました。そう考えると4面を屋根で囲まれているスタジアムが望ましいと思います。
 駐車場の問題と屋根の問題をクリアできれば、観客動員にもつながると思いますので、併せて検討していきたいと思います。
 グッズに関しては本当にご迷惑をおかけしていると思いますが、我々のような小さなクラブは在庫を抱えたくないという思いもあってグッズ担当と聞き取り調査を踏まえて個数を割り出しているが、それでも売り切れが多く出てしまったことは今期に生かすことだと思います。市場調査をしながら皆さんがグッズを手にできるように頑張っていきたいと思います。

○質問2
 新体制発表について昨年の新体制発表時に「来期はもっと大きな会場もしくは2部制でたくさんのサポーターに来ていただけるように工夫する」と話していたが、昨年と同様の開催となってしまったのはなぜなのかお聞きしたい。

●回答(大月社長)
 松本市芸術館という会場は見ている皆様だけでなく選手たちも、あの独特の雰囲気で「今年1年始まるんだな」という感覚と、これだけ応援されているんだから1年間頑張っていかなければならないんだという雰囲気を醸し出す会場であることからあの会場を選択いたしました。2部制にするということも検討いたしましたが、トップチームの練習日程や今回のサポーターミーティングも含めて時間の都合もあり、実現が不可能であるという結論に行きつきました。しかし、新しい取り組みとして同時刻にインターネット配信を行わせていただくことになりました。しかし、シーズンパス購入者全員に参加していただくことができない状況の中で当選通知についてなど多くのご指摘を受けております。そういった言葉には真摯に向き合い改善をしていきたいと考えております。
 映像配信によって少しでも多くの人に見ていただければと考えておりますが、会場にお越しいただけない方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

○質問3
 普段アルウィンで応援団幕や選手団幕を張らせていただいている者ですが、現状では入場した後たくさんの観戦者がいる中で作業を進めているという状況です。しかしながら、安全性の問題を考えると、事前に搬入・設営させていただけるようになることが理想です。他のJリーグでもやっているクラブはあるので検討していただきたいです。

●回答(大月社長)
 貴重な意見をいただきましたので、クラブで早急に検討し回答させていただきたいと思います。昨年もそのことに加え、開場前に飲食物の提供をしてほしいなどの意見もございましたので、そういったことについても併せて検討していきたいと考えております。

○質問4
 選手の育成に関しては社長とGMの方から説明があったのですが、松本山雅の社員の育成に関してはどのように考えているのかお聞かせください。サポーターとしては社員などのスタッフについても幸せに働いてほしいという思いがあるので、その点についてお聞きしたいです。

●回答(大月社長)
 加藤GMのほうからも人件費やコスト面の話がありましたが、クラブの方も少ない人数で最大の効果をあげられるようにしていくということを目指していく中で、今現在の社員数が多いのか少ないのか判断することは難しいのですが、今現在は1人3役くらい兼務しているという状況です。例えば警備を担当しながら試合運営も担当している社員もおります。我々のような予算規模の小さいクラブではそれも当然のことであるということも事実です。しかしながら、社員はその専門分野においてもっとファン・サポーターの皆様に満足していただけるような体制を整えなくてはなりません。そういう意味で専門的な知識も備えながら、対応していかなければならないと思いますので、予算規模の拡大とともに専門的な分野に特化できるように勉強していきたいと思っております。
 加えて、クラブライセンス制度の中には労働基準にのっとった経営をしなければならないということがあり、それが壁にもなっています。正直なところJリーグはクラブだけでなくリーグも含めてかなりの残業をしているというのが現状です。そこで私たちは105日以上の休日と時間外労働について厳しくチェックしています。昨年は超過時間や代休の消化がしきれないという問題もあったのですが、ひとつひとつ改善していき、健全な環境で働けるようになることを目指します。

○質問5
 スポンサーへのリスペクトということについてお話しさせていただきたいのですが、お見えになっているウルトラスの方にも併せてお願い・ご質問させていただきます。昨年の開幕戦で初めてJリーグを観戦したのですが、その時にスポンサーが電光掲示板で紹介されるときにヴェルディサポーターが拍手をしている光景を目にしました。それを見てすごく新鮮な思いをしました。
 しかし、アルウィンではスポンサー紹介がある時間帯ではピッチ内アップが始まっていてチャントが歌われています。それは仕方のないことなのかもしれないが、スポンサーの方がその光景を見たときにどういう気持ちになるのか、違和感を感じながら見ています。Jリーグの決まり事があって時間帯を変えられないのであれば仕方のないことですが、可能なのであればウルトラスの方と話し合いながら、スポンサーへのリスペクトを表す方法を模索できないのか。
 また、○○デーのようなものをもっと頻繁に行えば、関連企業の方がもっとお見えになるかもしれないし、お店で買う以外のことでもっとできることがあるのではないかと思います。

●回答(大月社長)
 非常に試合前のスケジュールは厳しく組まれておりまして、ご来賓の方の挨拶をいただくだけでも調整が大変です。そこで、違った方法でスポンサーの方々に敬意や感謝を表せるようにしていかなければなりません。ドイツに社員が視察に行った際の報告会を社内で行いましたが、その時の話ではほとんどのチームではスポンサーに対するホスピタリティが優れていて、スタジアムの雰囲気を見ても日本とは違っているということでした。我々にとってもスポンサーの方々の支援はとても大切なものでありますので、協賛してよかったと思われるようになりたいと考えております。そして、スポンサー様同士のつながりを密にしたりするなどして、我々に協賛したことでスポンサー様の業績があがるということを目指しています。貴重なご意見ありがとうございます。

○質問6
 10年、20年といった長期的な話になりますが、そのくらい時間が経つとスタジアムの老朽化も進んでいると思います。屋根の話のように、すぐにはできないという話なので長期的なスパンで考えた時には改修しながら使用していくというよりは別の場所に新築で立ててしまった方が、コスト面等で優れているといえます。そういった検討をしてみてはいかがでしょうか。
 また、駐車場の話がありましたが、ソーラーパネルの屋根を併設するなどして駐車場を使用していないときにも発電所として利用できるようにするといった土地利用をするということも視野に入れて提案していってはいかがでしょうか。

●回答(大月社長)
 ドイツ研修の報告会でもスタジアムに対することが多かったように思います。松本は寒い地域で雪も降ったりすることから、スタジアムの環境がサッカーを観るうえで非常に重要視されると考えております。ドイツは自然エネルギーの先進国でもあることから、ソーラー発電で生み出された電力によって芝生を温めるという仕組みのスタジアムもありました。そういった設備の提案も含めて動き出したいとは思っております。今のアルウィンを見ますと、屋根を整備すること以外にもスクリーンを新しくするなど色々なことが考えられます。しかし、県の予算の関係上、時間がかかるし、できる保証はないということです。そうはいっても我々も快適で安全なスタジアムを目指していくためにはそういったところをクリアにしていかなければならない。
 反対に、アルウィンは長野県で唯一Jリーグを開催できるスタジアムを使用できているということだけでも幸せであると思っております。我々が地域の皆さんに愛されるクラブになりアルウィンがいっぱいになるようになれば、様々な動きにもつながっていくと思うので、まずはアルウィンを満員にするということを目指しながら、各方面に働きかけをしていきたいと思います。
 
○質問7
 選手寮の購入の動きはどのようになっているのでしょうか。

●回答(大月社長)
 今ユース年代の寮の確保が急務になっております。それに合わせてトップチームの寮も必要になっております。ユースなどの選手を獲得するときに寮や学費などの問題がネックになっていることも事実です。
 現在物件に入札をして、返答を待っているという状況であります。

○質問8
 ホームタウンについてですが、昨年はオフィシャルには松本市だけがホームタウンとなっていますが、塩尻市、安曇野市、山形村が出資し、サポーターも南信の方も含め広がりを見せています。今後のホームタウンの考え方についてお聞かせください。
 また、クラブカラーについてですが、毎年色やデザインが変わっていることに違和感を覚えております。クラブカラーはクラブのアイデンティティとして重要なことだと思っています。昨シーズンのカラーが松本山雅らしいカラーだと思っております。今年は昨年と色が変わりましたが今後はどうなっていくのか考えを聞かせてください。

●回答(大月社長)
 ホームタウンについてはJリーグも慎重になっている点です。ホームタウンに対して十分なホームタウン活動ができているのかということが問題となってくるので闇雲にホームタウンを増やしていくことは現実的ではありません。もちろん塩尻市、安曇野市、山形村は我々の生活圏であることは疑いようがありません。松本平という見方からもホームタウンであると認めてもらうことができます。したがってこの2市1村については2月の理事会にホームタウン申請をしたところであります。
 今後についてですが、活動地域は長野県全体とさせていただきますが、ホームタウンは周辺の市町村に限らせていただきます。

●回答(加藤GM)
 ユニフォームの色が変わることについてですが、チームのカラーについてはエンブレムに使われている2種類の緑であるということになると思います。ユニフォームに関してはデザイン性の問題もあるので、今までは緑を基調としたユニフォームが数年続いておりますが、なかなか緑という色はほかの色と合わせにくいということもあるため、同じような配色になってしまい、見栄えが変わっていかないという面もあります。もっとデザイン性のある斬新なものにしてスタジアムの中で栄えのあるユニフォームカラーを考えていきたいと思っております。しかし、メーカーさんとの兼ね合いもあってそこまでできていないのが現状です。来年は緑がいいのかということも含めて考えて、買われる方が飽きないように総合的に検討していきたいと思っております。また、ユニフォームのデザイン等の公募も視野に入れていきたいと考えております。