布啓一郎新監督 就任記者会見レポート
12月15日(日)ホテルブエナビスタにて、「布啓一郎新監督就任記者会見」を行いました。
神田 文之 社長のあいさつ
「皆さんこんにちは。週に何度もお集まりいただきありがとうございます。本当に感謝しております。
今年は残念なシーズンという形にはなりましたけれども、早々に来年に向けたスタートが始まっております。シーズンが終わって間もなく1週間ですが、2020年に向けたいいスタートが切れる第一歩だと思っています。きょう、新監督である布さんも来ていただいて、地域のファン・サポーターの皆さんにもメディアを通して思いを届けてもらえればありがたいです。
本日はよろしくお願いします」
布 啓一郎 新監督のあいさつ
「こんにちは。今ご紹介していただきました布啓一郎でございます。2020年シーズンの松本山雅の監督、指揮を執らせていただくということで拝命しました。
前任の反町監督とはS級コーチングコースで同期生でした。彼のサッカーに対する情熱、深い見識、エネルギー…当時から非常に素晴らしい指導者の方だなと思っていました。地域リーグからJリーグに上がった山雅を彼がJ1まで引き上げ、このクラブの歴史と伝統を作った本当に偉大な監督だと認識しています。その監督の後任ということで非常に難しい、簡単な仕事ではないでしょうし、色々なことがあるかと思いますが、その仕事を私に任せていただいた松本山雅のクラブには非常に感謝しております。
私のこれまでの指導者としてのいろんな経験を生かして、全力を尽くしてこの任に当たっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
質疑応答
――オファーをもらって引き受けた理由について教えてください
本当にこのクラブは短期間に急成長したクラブだと思います。そういう部分では日本のナンバーワンのクラブではないかなと思っています。前任の反町監督は本当に人間的にもサッカー的にも素晴らしい監督で、そういう監督さんも任期というか、我々の世界ではどうしてもクラブを去ることになるんですけれども、素晴らしいクラブの方から反町監督の後任という話をいただいて大変に光栄に思ったというのが最初の感想です。この仕事は非常に簡単な仕事ではないことは覚悟していますが、逆に私自身にとっては反町監督の後を継いでこのクラブの一つのステップアップに少しでも貢献できればという気持ちでこの仕事を受けさせていただくという決断をいたしました。
――松本山雅というチームについての印象はありますか?
私が日本サッカー協会にいた時にアンダーカテゴリの代表監督をやっていまして、当時まだ山雅さんはJFLの時代でした。JFLの試合を選手の視察で回ったんですが、山雅さんのサポーターの数の多さは、Jリーグに入る前でしたが素晴らしいと感じておりました。(今年まで2年間は)群馬にお世話になっていましたが、その前に岡山で同じJ2のカテゴリで戦っていた時も、スタジアムの雰囲気などは他のクラブにないような素晴らしいものがあり、短期間でこれだけクラブが成長したという部分も含めて日本屈指のクラブではないかなと思っています。また、プレースタイルも非常に勤勉で、真面目に攻撃も守備も関わり続けるというサッカーをチーム全体でやっているなという印象を持っています。これは私のサッカー観とも非常にリンクするところがあって、そういう部分では私の表現したいサッカーにも通じることがあるのではないかなと感じています。
――具体的には、これからどんなチーム作りをしていきたいでしょうか?
もちろん、まだ全ての選手のいろいろな力量を掌握しているわけではありません。我々の仕事というのはまず目の前の選手のいろんな力量をしっかり掌握した上で、目標設定とかシステムとかを割り出して達成可能な目標を設定していくのが大切な仕事ではないかなと思っています。しっかり選手の力を見させていただいた中でいろいろ修正をかけていかなければいけないところがあるかなと思います。ただ、攻撃だけとか守備だけというチームにはなってほしくないので、攻守に全員が関わり続けることができるアグレッシブなサッカーを90分間展開していくことを目指していきたい。非常に大まかですが、そう考えています。
――掲げたい目標は、現時点でありますか?
私が実際にまだこの話を受けてからそれほど時間が経っていないという現実もあります。クラブとしての目標も含めて、もう少しすり合わせをしっかりやっていかなければいけないかなと思っています。J1で昨シーズンやっていた山雅さんであることは事実だし、サポーターの皆さんの「J1にもう1回戻す」という気持ちがたくさんあることは認識しています。サポーターの皆さんの気持ちに応えられるような戦いをJ2の中でしっかり展開していきたいと考えています。
――サポーターの方へ、どんなサッカーを表現したいかというメッセージをお願いします。
もちろん技術、戦術が素晴らしくてフィジカルでも圧倒するゲームをできることが理想だと思います。そういうゲームを少しでも多くやりたいというのはあります。ただやっぱり相手もいることなので、うまくいかないことももちろんあるのがフットボールです。そういう中でも、見にきてくれたサポーターにとって「こいつらを応援したい」「こんなに頑張っているんだし、まだできるよな」という部分を伝え、「また次もスタジアムに足を運ぼう」と思ってもらえるようにしたいです。技術・戦術だけじゃなくて攻守の切り替えで頑張ることや相手へのプレッシングで頑張ることかもしれないですが、全力でやり切れるようなチームになっていきたいと思っています。
質疑応答の続きは、松本山雅FCプレミアムにてご覧ください。